過走行車にによくあるトラブル
オドメーターが10万キロを軽く超えるような車は、それなりにつかれています。
10万キロ走るという事は、その間ずっとエンジンがかかっている訳ですし、トランスミッションやデファレンシャルギアなどもずっと回ってきたわけです。
サスペンションだって10万キロ走る間ずっと衝撃を付け続けてきて、それを受けるボディも何万回もねじられ続けてきているのです。
ここまでいろいろな負荷をかけられ続けてきた過走行車が新車と同じ様な状態であるわけがありません。
まず肝心なエンジンですが、これまでどのようなメンテナンスを受けてきたかわかりませんが、回転するものは確実に摩耗しています。
それによってクリアランスが開き、それが音となって聞こえてくるはずです。
だいたいの過走行車がボンネットを開けたままエンジンを掛けるとかなりいろいろな音が聞こえてくるものです。
トランスミッションもマニュアルでは変速時にギヤが入りづらくなったり、クラッチも滑り気味なっていたりすることが多く、ここも改善の余地があります。
デファレンシャルギアなどもバックラッシュが大きくなっていることが多く加減速を繰り返すとデファレンシャルギアからカクカク音が聞こえてくるのが通常です。
あと意外と気が付かないのがボディのヨレ、ちょっと未知の悪いところを走るとどこからかコトコト音が聞こえたり、きしむような音が聞こえたりするのはボディがよれている証拠です。
ボディのヨレに気が付きにくいのはボディがよれると乗り心地がよくなるという点で、ボディがフニャフニャの状態のなっている過走行車ではボディそのものがサスペンションとなってしまうのです。
ざっと考えただけでもこれだけトラブルの可能性が出てくるわけですが、ここまで来たらはっきり言って車全体のオーバーホールが必要となります。